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企業価値向上につながるリスクマネジメントの共通課題|ARMA 2026 Day 1

2026年8⽉4⽇ 公開

企業を取り巻く不確実性は、かつてないほど高まっています。

地政学リスク、サイバーリスク、自然災害、サプライチェーンの分断――。こうしたリスクに向き合う中で、リスクマネジメントには「損失を防ぐための管理」のみならず、「企業価値向上を支える経営機能」としての役割が求められるようになっています。

AIG Risk Management Academy(ARMA)Day1では、経済産業省、ボストンコンサルティンググループ(BCG)、日本保険仲立人協会(JIBA)、そして企業のリスクマネジャーが集い、リスクマネジメント高度化とその担い手に求められる役割について議論しました。

そこで浮かび上がったのは、多くの日系企業のリスクマネジャーが共通して向き合う4つの課題です。

  • 企業価値向上とリスクマネジメントをどう結び付けるか?
  • リスクを“経営層に伝わる言葉”で説明するには?
  • 変化するリスク環境でリスクマネジャーに期待される役割とは?
  • 他社の実践から学び合う機会を、いかに築くか?

特に、リスクマネジメントを経営層への説明や企業価値向上にどう結び付けるべきか悩むリスクマネジャーにとって、多くの示唆が得られる内容となりました。

本記事では、ARMA Day1の講演やディスカッション、参加者の声をもとに、これからのリスクマネジャーに求められる視点を考察します。

経済産業省 江原 望様
ボストンコンサルティンググループ 橋本 堅太郎様
日本保険仲立人協会 平賀 暁様

経済産業省、BCG、JIBAの各登壇者が、それぞれの専門的な立場から、リスクマネジメント高度化に向けた視点を共有しました。

課題1. 企業価値向上とリスクマネジメントをどう結び付けるか?

ARMA Day1を通じて繰り返し語られたのは、リスクマネジメントを企業価値向上の視点で捉える重要性でした。
経済産業省による講演では、企業価値向上の観点からリスクマネジメント高度化の必要性について説明され、BCGによるセッションではリスクコントロール、リスクファイナンス、レジリエンスを統合的に捉える考え方が紹介されました。

講演を踏まえ、参加者からは次のような声が寄せられました。

名前
参加者の声

「リスクマネジメントの強化によって企業価値の向上につなげることを考えていた中で、整理のヒントを得られた」

「企業価値最大化に資する攻めの保険活用ができれば理想的だが、まだ実務に落とし込めていない」

多くの企業で、リスクマネジメントと企業価値向上を結び付ける重要性への理解は進んでいるものの、それを経営や事業活動にどう落とし込み、成果として示していくかが今後の課題となっています。

課題2. リスクを“経営層に伝わる言葉”で説明するには?

リスクマネジメントの重要性が高まる一方で、その価値を経営層へどう伝えるかも大きなテーマとなりました。

パネルディスカッションでは、リスクマネジメントを経営課題として捉える視点や、経営判断にどう結び付けていくかについて議論が行われました。

名前
参加者の声

「リスクファイナンスを経営層にも響く言葉で説明したい」

「経営層に近いレベルまでリスク判断を仰ぐ場面では、経営との共通言語で語ることを常に心掛けたい」

リスクマネジャーには専門知識だけでなく、複雑なリスクを経営の意思決定につなげる力が求められています。

左から AIG 小針 成由、経済産業省 江原 望様、ボストンコンサルティンググループ 橋本 堅太郎様

パネルディスカッションの様子
不確実性の高まる時代において、リスクマネジメントを経営課題としてどう捉えるかについて活発な議論が行われた。

課題3. 変化するリスク環境でリスクマネジャーに期待される役割とは?

JIBAの講演では、複雑化するリスク環境においてリスクマネジャーが果たすべき役割について紹介されました。

リスクは単独ではなく連鎖して発生するため、個別のリスクだけではなく、経営への影響を可視化し共有する視点が重要であることが示されました。

名前
参加者の声

「リスクマネジャーの本質的な役割や今後期待されることを体系的に理解できた」

「リスクマネジャーやCROのあるべき姿について深く考える機会になった」

「これからのリスクマネジャーに必要とされるマインドセットについて学ぶことができた」

リスクマネジャーは、企業の持続的成長を支える戦略的パートナーへと役割の幅を広げつつあります。

課題4. 他社の実践から学び合う機会を、いかに築くか?

講演と並んで高い評価を得たのが、他社のリスクマネジャーとの対話でした。

名前
参加者の声

「他社リスクマネジャーと意見交換できて有益だった」

「同業他社が直面する課題や取組みを比較しながら議論できた」

「各社が課題に感じている部分が似ていることを再認識できた」

「他社の担当者との交流が大変貴重だった」

リスクマネジメントに唯一の正解はありません。

だからこそ、他社の実践事例や課題認識を知ることは大きな価値があります。

活発な意見交換が続き、多くの参加者が他社の取り組みや課題から新たな気づきを得た。

次の一歩を考える場として

ARMA Day1で見えてきたのは、多くの日系企業のリスクマネジャーが共通する課題に向き合っているという事実でした。

こうした課題に対する解決策は一つではありません。

だからこそ、異なる立場の専門家や実務担当と議論し、自社の課題を整理することで、次の一歩へのヒントが見えてきます。

AIG損保は今後もARMAを通じて、次世代リスクマネジャーの育成と、日本企業におけるリスクマネジメント高度化を支援していきます。

リスクマネジメントの高度化について、共に考えてみませんか

AIG Risk Management Academy(ARMA)では、企業を取り巻くリスク環境やリスクマネジメントの実践について、専門家や実務担当と共に学び、議論する機会を提供しています。

リスクマネジメント高度化、リスクファイナンス、企業価値向上につながるリスク対策にご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。