徳中 真理⼦ | Mariko Tokunaka
AIG損害保険株式会社
グローバルサービスセンター兼ファイナンシャルサービスセンター マネージャー・⽶国認定損害保険⼠(CPCU)
2019年9⽉AIG損害保険株式会社⼊社。前職の⽇系損保では資産運⽤部⾨経験の後、企業賠償事故対応部⾨で経験を積む。海外PL保険の事故対応に強みを持ち、先を読んだきめ細かい対応から、顧客やブローカーから⾼い評価と信頼を得ている。
徳中 真理⼦ | Mariko Tokunaka
AIG損害保険株式会社
グローバルサービスセンター兼ファイナンシャルサービスセンター マネージャー・⽶国認定損害保険⼠(CPCU)
2019年9⽉AIG損害保険株式会社⼊社。前職の⽇系損保では資産運⽤部⾨経験の後、企業賠償事故対応部⾨で経験を積む。海外PL保険の事故対応に強みを持ち、先を読んだきめ細かい対応から、顧客やブローカーから⾼い評価と信頼を得ている。
海外で製品を販売している⽇本企業にとっての⼤きなリスクは、現地での訴訟ではないでしょうか。
⾃社製品により海外で対⼈・対物事故が発⽣した場合、損害賠償請求や訴訟に発展するケースがあり、特にアメリカなどでは、数⼗億円規模の損害賠償⾦が評決で下されることもあります。海外におけるPL事故に対応し、損害賠償⾦や弁護⼠費⽤などを補償するのが海外PL保険です。
海外におけるPL事故で訴訟となった場合、現地の弁護⼠が主導して問題解決にあたるのが⼀般的です。しかしAIG損保では、お客さまと弁護⼠、そして私たち損害サービス担当者がそれぞれの視点から徹底的に協議し、問題解決にあたります。
決してお客さまと弁護⼠に任せきりにはしない、そこにAIG損保の強みがあると思います。
例えば、訴訟において現地の弁護⼠がお客さまの製品の安全性を主張するには、製品に関する情報を理解しておく必要があります。しかし、それらの資料は⽇本にあることが多いのです。そこで私たちは、現地の弁護⼠が必要としている情報を正確にかつその意図までお客さまに説明した上で収集し、現地の弁護⼠に英語で迅速に伝えています。
さらには現地の弁護⼠のリクエストに応えながら、私たち⾃⾝もプロとして情報を整理し、独⾃に追加情報を収集することもあります。現地の弁護⼠とお客さまとの単なる仲介役ではなく、独⽴した専⾨家として訴訟対応をサポートしています。
訴訟で製品の安全性を主張していく戦略策定においても、お客さまの利益を守るために、現地の弁護⼠に遠慮することはありません。
例えばアメリカでの訴訟は、⽇本と違い膨⼤な情報の開⽰を証拠として求められます。現地の弁護⼠経由で共有された開⽰請求資料であっても盲⽬的に信⽤するのではなく、「どこまで提出すべきか、⼀部でも提出しない場合のリスクや提出しない抗弁は妥当か?」という点を独⽴した視点で検討し、弁護⼠やお客さまと徹底的に議論を重ね、チームとして判断します。
損害サービスの担当者がさまざまな資料を細部までチェックし、現地の弁護⼠やお客さまと協議し、意思疎通を図り、信頼関係を構築しながら事案の解決にあたる、そうしたカルチャーがAIG損保にはあります。
お客さまの製品がユーザーの⼿元に届くまでには、開発者の意図や安全性に配慮した開発努⼒のストーリーがあります。これはあくまで私個⼈の考えですが、海外PL保険の事故対応では、そのストーリーを交渉や訴訟で正確に伝えることが重要だと思っています。私たち損害サービス担当者は、それを⽂化や常識が異なる海外でも正しく伝えるお⼿伝いをしています。
⼀⽅で被害を訴える原告側にも、お客さまとは異なるストーリーがあります。適切に対応するためには、訴訟地の法律や慣習も勉強し、お客さまや弁護⼠と⼗分に協議して、チームとして戦略を⽴てる必要があります。そこに⼀切の妥協はないので、簡単ではありませんが、それが私にとって⼤きなやりがいとなっています。
私は前職で⽇系の損保会社に勤めていましたが、AIG損保で海外PL保険の担当者になって特に驚いたことが2つあります。
1つは、情報の質と鮮度です。グローバルなネットワークがあるので、現地の⽣の情報がリアルタイムに届きます。⽇本語に訳されるのを待つ必要がないので、迅速に対応できます。
もう1つは、社内の専⾨性の⾼さです。私の中で「現時点ではこの戦略がベストだろう」と考えたことでも、社内に意⾒を求めると必ず他の選択肢の提案や検討すべきリスクの助⾔をもらえます。特定の分野の専⾨性を磨き、経験を蓄積してきた⼈が多いので、社内のディスカッションで常に気づきや学びがあるのです。
現地の弁護⼠やお客さまと肩を並べて協議し、信頼関係を構築しながら⼀丸となって解決にあたるAIG損保のカルチャーは、⾼い専⾨性と社内での妥協のない議論があるからこそ成⽴するのだと思っています。
徳中 真理⼦(とくなか まりこ)
AIG損害保険株式会社
グローバルサービスセンター兼ファイナンシャルサービスセンター マネージャー・⽶国認定損害保険⼠(CPCU)
2019年9⽉AIG損害保険株式会社⼊社。前職の⽇系損保では資産運⽤部⾨経験の後、企業賠償事故対応部⾨で経験を積む。海外PL保険の事故対応に強みを持ち、先を読んだきめ細かい対応から、顧客やブローカーから⾼い評価と信頼を得ている。
本記事の内容は、2024年6月時点の事実に基づき記述しています。記事内の数値や部署名または人材の所属は現在の内容と異なる場合がございます。
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