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Global × Financial AIG=グローバルリスクの戦略的パートナー vol.5

グローバルと連携し、企業のリスクマネジメントを⽀援してきたAIG損保には各分野に専⾨家がいる。経営保険部副部⻑ 兼 引受管理第⼀課課⻑の吉⽥⿇⾐⼦、同課所属でシニアアンダーライターの⾸藤⾥彩もその⼀員だ。⾼い専⾨性と海外との連携⼒を発揮するふたりには親としての顔もある。AIG損保の経営保険の強みや活躍する⼈材を⽀えるワークライフバランスについて聞いた。

他社に先駆けて役員賠償責任保険(D&O保険)やサイバー保険をアメリカから⽇本へ導⼊し、普及を牽引してきたAIG損保。当社調べでは、上場会社におけるD&O保険のマーケットシェアは20%を超える。⼀⽅で、市場全体を⾒ると上場企業の90%以上がD&O保険に加⼊しているとされているものの、⾮上場企業では⼗分に広まっていない。

「企業規模や上場・⾮上場を問わず必要な保険だと考えています。ただ、⽇本では⽬に⾒えるリスクと⽬に⾒えないリスクのとらえ⽅に⼤きな差があります。⽕災や転倒事故のような分かりやすい損害と違い、経済的損失による株主からの訴訟は想像しづらい。そのため、⾮上場企業では当事者意識を持ちにくいのです」(吉⽥)

「D&O保険の本質はまさに⾒えないリスクを取り扱うことにあります。報道されるケースも⼤企業が多いため、⾮上場企業の経営者からは『うちには関係ない』というお声も聞きますが、企業の規模や形態を問わずリスクは存在しています」(⾸藤)

こうした認識のギャップを埋めるため、AIG損保では国内外の訴訟事例をホワイトペーパーとしてまとめ、営業部⾨を通じて定期的に発信している。たとえば、海外進出を検討する企業に対しては、その国でどんな訴訟が起きているかを具体的に提⽰し、現地の制度や慣習に即したリスクを可視化している。

「ある国では、消費者保護意識が⾮常に⾼く、取引の透明性や説明責任が徹底されています。海外展開を視野に⼊れている企業にとっては、実例を知ることで初めて⾃社にも関係することだと実感できるのです。リスクを現実に存在するものとして伝えることが、私たちの役割のひとつだと考えています」(吉⽥)

⾸藤も続ける。

「私たちが取り扱う経営保険のリスクは変化のスピードが⾮常に速く、100%防ぐことはできません。サイバー攻撃などは特にそうです。保険を経営におけるリスクファイナンスの⼀環として捉えることが重要です」(⾸藤)

AIG損保の強みは、社会や法制度の変化を敏感に察知し、商品や特約を迅速に開発するスピード感にもある。吉⽥が例に挙げたのは、2023年5⽉より発売開始した「株主提案対応費⽤特約」だ。株主提案の件数は年々増加し、毎年のように過去最多を更新する状況にある。

「株主提案に対応するための弁護⼠費⽤は企業にとって⾮常に⼤きな負担です。社会的なトレンドを踏まえ、企業が『今まさに必要としている補償』をいち早く形にする。この即応⼒も、AIG損保の経営保険を選んでいただける理由のひとつだと思います」(吉⽥)

AIG損保の強みは、世界各国の拠点と常に知⾒を交換している点にある。グローバルに広がるネットワークを活⽤し、各国の制度や市場環境に即した情報、国ごとに異なるリスクや規制などを迅速に収集・分析することで、企業が直⾯するリスクをいち早く把握できる。こうした体制があるからこそ、AIG損保はグローバル展開を進める多くの企業から⽀持を得てきた。

海外上場企業を買収する⽇本企業の引受判断において、各国のアンダーライターと連携してリスク評価を⾏うこともある吉⽥は、欧⽶に拠点を持つ企業の買収を検討していたクライアントへの対応を例に挙げる。

「欧⽶では、社会的責任に関する基準が⽇本よりも格段に厳しいことがあります。たとえば娯楽性の⾼いサービスを提供する企業では、依存リスク対策や未成年の関与防⽌策などが求められます。現地アンダーライターからの情報をもとに、クライアントに『何をチェックすべきか』という保険会社から⾒た⽬線を情報提供しました。⾮常に感謝されましたし、AIG損保ならではの付加価値だと感じています」(吉⽥)

海外の保険約款を⽇本市場に合わせて調整する役割を担う⾸藤も、その動きについて具体的に説明する。

「海外では⼀般的な補償内容でも、⽇本では法規制や⽂化的背景の違いから、そのまま導⼊できない場合があります。私はアメリカやイギリスのアンダーライターと連携し、その補償がどんな条件で提供されているかを確認します。そのうえで、⽇本の規制や⽂化に適合するか、約款の専⾨家や損害サービス部⾨と⼀緒に検証を重ねるのです」(⾸藤)

こうした調整プロセスは、商品導⼊前から事後の損害対応までを⼀気通貫で設計するAIG損保ならではの取り組みだ。⾸藤は「引受部⾨と損害サービスが同じ⽅向を向いていることが重要」と強調する。補償設計の段階から事故発⽣時の対応フローまで⾒据えた包括的な視点は、AIG損保ならではのグローバル連携と現場⼒の融合によって成り⽴つ。

経営保険のプロフェッショナルとして働くふたりだが、プライベートでは親としての⼀⾯も持つ。AIG損保には、専⾨性の⾼い業務に取り組みながらも、社員が家庭や個⼈の⽣活を⼤切にできる環境が整っている。フレックス制度(⼀部対象外の社員有)や在宅勤務制度が充実し、⽉ごとの総所定労働時間を満たせば、⽇ごとの勤務時間の⻑短を調整でき、出社と在宅を組み合わせることができる。

「⼦育てをしながら責任ある業務に挑戦できるのは、AIG損保の制度とカルチャーのおかげです。新卒から約20年経営保険部で働いてきましたが、法律や市場の変化により⽇々新しい学びがあります。これからも専⾨性を磨きつつ、経験を後進に伝え、⼈材育成にも⼒を注いでいきたいです」(吉⽥)

「アンダーライターとして10年歩み、この仕事がアートとサイエンスの融合だと実感しています。データに基づく分析と経験や直感を兼ね備えることで、お客さまに寄り添った提案が可能になります。仕事と家庭を両⽴できる環境があるAIG損保だからこそ、今後もここで挑戦を続けたいです」(⾸藤)

経営保険という⾼度な専⾨領域に挑むふたりが、安⼼して⻑期的に⼒を発揮できるのは、AIG損保の制度と⽂化があるからこそだ。家庭を⼤切にしながらも責任ある仕事に打ち込める。このしなやかな働き⽅は、個々の社員の成⻑だけでなく、顧客企業の信頼にも直結している。

  • 記事に紹介されている保険商品の詳細につきましては、パンフレット等をご覧いただくか、取扱代理店・扱者または弊社にお問い合わせください。

吉田 麻衣子(よしだ まいこ)
AIG損害保険株式会社
経営保険部 副部⻑

2005年旧AIU損害保険株式会社に⼊社。主に法⼈向けダイレクトセールスを⾏う営業部⾨の引受を担当。営業社員と⼀緒にお客さまにお会いし、お客さまのニーズに沿った保険設計を⾏っている。2023年からは現職に就き、経営保険ラインの商品開発から引受基準の策定、アンダーライタートレーニングなどの業務に従事している。

⾸藤 ⾥彩(しゅとう りさ)
AIG損害保険株式会社
経営保険部 シニアアンダーライター

2014年旧AIU損害保険株式会社に⼊社。主に中⼩企業向けの引受担当を経験後、2023年からブローカー担当となり、現職では主にグローバル展開されている⼤企業向けに役員賠償責任保険とサイバー保険の保険設計を⾏っている。海外オフィスと連携しながらAIGが培ってきたグローバルな知⾒を⽇本企業のお客さまにも届けられるよう⼼がけている。

本記事の内容は、2025年10⽉時点の事実に基づき記述しています。記事内の数値や部署名または⼈材の所属は現在の内容と異なる場合がございます。なお本記事は、Forbes JAPAN BrandVoiceへ寄稿した記事です。より多くの⽅にご覧いただくため、当社ホームページに掲載しています。

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