お知らせ(2025年)

2025年6月30日

AIG損保「中小企業向け定点調査」リスク意識の向上とリスクの多様化が明らかに ~50年以上にわたり中小企業に寄り添ってきたAIG損保の調査で、浮かび上がる中小企業の「変化」~

AIG損害保険株式会社(以下「AIG損保」)は、「2024年度中小企業向け定点調査」結果に基づくインサイトを以下のとおりにお知らせします。本調査は、日本全国2,060名の中小企業関係者を対象に、事業リスクに対する意識や保険加入状況など様々な要素を定量的に分析したもので、2017年より毎年実施しており、今回が8回目となります。

AIG損保は50年以上にわたり、複雑化する世界の中で中小企業の様々なニーズにお応えするため、リスクコンサルティングを通じて中小企業をお支えしてきました。この調査は、今後の支援をさらに進化させていく中で、中小企業の皆さまのニーズを理解するための重要な指標となります。AIG損保は、プロフェッショナルな保険代理店と連携し、グローバルな専門知識と地域に根ざした洞察力を活かして、これからも中小企業の皆さまをサポートしてまいります。

調査から見えた主なインサイト

リスクがますます複雑化する中で、リスクの重要性に対する見方も変化
法的リスク、風評被害リスクや自然災害リスクなど21種類の事業にまつわるリスクを提示し、そのリスクに対する意識をお伺いしたところ、2024年は「非常に重視している」と「重視している」の回答数が、21項目中20項目で、2020年度の同回答数を上回っています。多様なリスクへの意識の高まりがうかがえます。

重視されるリスクの相対的優先度に変化
自然災害に関連するリスクは、2024年度は2020年度と比較し「非常に重視している」または「重視している」という回答数自体は微増したものの、回答数全体のランキングにおいては6位から12位と大きく順位を下げています。これはITセキュリティやコストダウンに関するリスクなどについて「非常に重視している」または「重視している」の回答数の増加を受けたもので、中小企業にとって重視しなければならない経営課題や事業リスクが多様化している状況が示唆され、リスクの相対的な優先度に変化が生じていることがうかがえます。

重視されているが、対処しきれていないリスクへの警鐘
人材確保や人材育成、後継者の育成や事業承継は、「重視しているものの対処できていない」リスクとして引き続き上位に挙がっており、中小企業における人材不足が経営者にとって依然として重要な共通課題になっていることがわかります。また2020年度との比較で、自然災害に加え、経営者や従業員の事故・病気・感染症のリスクについて、より重視されているが対処しきれていないと捉えられています。

定点調査の概要

調査期間:2024年11月19日~11月20日
調査手法:Web定量調査
対象者:全国の中小企業関係者(年商500万円~100億円、従業員300人未満、損害保険加入かつ加入に際し意思決定関与あり)
調査対象者数:2,060

調査結果(一部抜粋)

Q.貴社の事業を考えたとき、以下の課題やリスクをどの程度重視されていますか

  • スコアは「重視している・計」(「非常に重視している」+「重視している」)

Q.「重視している」とお答えになった貴社の課題やリスクについて、貴社ではどの程度対処していますか。

  • スコアは「対処できていない・計」(「ほとんど対処できていない」+「全く対処できていない」)