1 はじめに

夏も、車に関するトラブルが起こりやすくなります。エアコンの使用によるバッテリー上がりをはじめ、炎天下の長時間駐車によってハンドルが握れないほど熱くなってしまったり、最悪の場合、車内に置いていたガスライターが爆発してしまったりすることもあります。

そこで、業務中に営業車や社用車にトラブルが起きないよう、知っておきたい夏の車のトラブルを回避するための対策をご紹介します。

2 夏に起こりやすい車のトラブル

夏に起こりやすい車のトラブルとしては、次のようなものがあります。原因を知った上で、適切な予防策をとることが大切です。

●車内温度上昇によるトラブル

炎天下に車を放置すると、車内温度が上昇してしまい、ハンドルが握れないほど熱くなってしまうことも珍しくありません。また、車内温度の上昇は、車内に置いてあった炭酸飲料のボトルやガスライターが破裂する原因にもなってしまいます。

●エアコンの使用によるバッテリー上がり

暑い車内を冷やそうとエアコンを強力な状態で使い続けると、その分、消費電力も大きくなります。電力を消費しすぎると、バッテリーが上がるリスクも高くなります。

●エンジンのオーバーヒート

エンジンは、夏の暑さが原因でオーバーヒートしやすくなります。気温が高いとエンジンの冷却水の水温も上昇し、オーバーヒートを起こすのです。特にエアコンを全開にすると、その可能性は高くなります。

3 実践したい5つのトラブル対策

夏の車のトラブル対策で、すぐに実践できるものを5つご紹介します。

●サンシェードを使う

日除けの役割を果たしてくれるサンシェードは、車内温度の上昇を抑えてくれるアイテムです。厚みがあり、白色やシルバーなど、光を反射するタイプを選ぶと良いでしょう。

●ハンドルの遮熱カバーを使う

熱くなったハンドルを握ってやけどをしないように、装着しやすいハンドルカバーがあると良いでしょう。

●暑さ防止フィルムを使う

車のボディの遮熱・UV効果が得られるのが、ガラスに貼る暑さ防止フィルム(カーフィルム)です。車内が暗くなりすぎないように、濃すぎる色は選ばないようにしましょう。

●車内用の小型扇風機を使う

車内用の小型扇風機を弱めのエアコンと合わせて使うことで、エアコンの使いすぎを防ぐことができます。

●バッテリーに負担をかけないようエアコンを使う

エアコンの使いすぎは、バッテリー上がりやオーバーヒートの原因となるため、かかる負担は最小限にしたいところです。バッテリーに負担をかけずに、急いで車内温度を下げる方法としては、しばらくの間、窓を開けて走るのもいいでしょう。また、走行する前に、運転席のドアを開け閉めするなどして、車内の熱気を出しておくことも大切です。

4 おわりに

夏場に起こりやすい車のトラブルは、炎天下にさらされて熱くなったハンドルに触れてのやけどや、車内温度の上昇によるガスライター等の爆発だけではありません。最悪の場合、車の修理に思わぬ費用が発生してしまうこともあります。
そこで、バッテリー上がりやエンジンのオーバーヒートのリスク回避として、夏前に一度社用車や営業車のバッテリーやエアコンの状態、冷却水などの点検を行うといいでしょう。エアコンがかかりにくい、またはかからないという場合は、すぐに修理を依頼しましょう。また、会社側から、改めて夏の車の使用方法や注意点について従業員と共有しておくことが大切です。

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