AIGあれこれ

起きてからでは遅い!災害に備えて、今できること【前編】(AIG損保)

2023/03/31

私たちはこれまでに阪神淡路大震災や東日本大震災などによって自然災害の恐ろしさを目の当たりにしてきました。今後も南海トラフ地震や首都直下地震など大地震が発生する可能性が高まっています。いつ、どこで、どんな災害が起きても不思議ではない状況下において、今、私たち一人ひとりができることは何でしょうか。そのヒントをお伝えするべくAIG損保の取り組みを前編・後編にわたって紹介します。

AIG損保は保険会社として、災害時にお客さまを支援することはもちろん、防災・減災の啓発活動にも取り組んでいます。それは、「まさか」を未然に防ぐためのサポートを提供するというAIGジャパンの事業戦略コンセプト「ACTIVE CARE」の実現につながっています。

前編では、国内の地震・自然災害対策関係者が一堂に会する技術見本市・シンポジウムである「震災対策技術展」へのブース出展を企画したAIGパートナーズ営業本部長 吉井健とAIG損保横浜支店長 相田彩子に話を聞きました。

災害時におけるリスクを身近に感じてほしい

━━ AIG損保が「震災対策技術展」にブース出展したきっかけを教えてください。

吉井:AIG総研の講師を務める先生がセミナーに登壇されると聞き、数年前に「震災対策技術展」横浜を訪れたことがきっかけです。同展示会の規模の大きさに驚くとともに、「こんなに多くの人たちが防災・減災に高い関心を持っているのだ」と衝撃を受けました。そこで、私たちはお客さまに保険を提供するだけでなく、災害時におけるリスクを身近に感じてもらうために、何かできることはないかと考えたのです。

その後、震災対策技術展の担当者から同展示会を大阪でも開催するというお話をいただきました。AIGが大阪府と連携協定を結んでいることもあり大阪府庁の方々や、社内の関連部門の協力を得て、高知の防災・減災イベントで好評だった「津波浸水ジオラマ」の大阪湾モデルを制作。MORINOプロジェクトの植樹活動で連携する「鎮守の森のプロジェクト」との共催が決まり、さらには納税協会連合会の方々にもご協力いただいて、2019年に「震災対策技術展」大阪へのブース初出展が実現しました。

VR技術で浸水の様子をリアルに体験

━━ 2022年に開催された「震災対策技術展」大阪において、AIG損保は「印象に残った出展者・製品」の2位に選ばれたそうですね。

吉井:はい。2019年の初回の出展を踏まえて、2回目となる2022年の出展では、よりリアルに災害の様子を体験いただく方法はないか・・・と考え、日本工営株式会社とともにVRコンテンツを開発・制作しました。

大阪のランドマークである京セラドーム大阪の最寄り駅であるJR大正駅周辺が、高さ2mの浸水被害に遭った様子を体験できるVRコンテンツと、アナログでわかりやすい浸水ジオラマを合わせて展示したことが高い評価につながったのだと思います。

━━ 来場者の反響はいかがでしたか。

吉井:AIG損保のブースを訪れた方々から、「災害に対して、より現実味が増した」「VR映像に出てくる場所の近くに住んでいるのですが、(VR映像を観て)津波が来たらどうなるかをイメージできた」といった感想が聞かれました。また、企業や大学から、このコンテンツを使ってセミナーをやってほしいという声も。「ジオラマは大阪府の津波・高潮ステーションに寄贈していますよ」と伝えると、「家族で見に行ってみます」と言ってくださる方も多かったです。

「防災・減災」の意識向上を目指して

━━ 2月に開催された「震災対策技術展」横浜では、どのようなコンテンツを展示されたのですか。

相田:今年の同展示会では、マグニチュード8.7の大地震により横浜市中心地で最大クラスの津波が発生した場合を想定した浸水被害を体験できるVRコンテンツや横浜の街の浸水被害を想定したジオラマを展示しました。

写真左:VR体験の様子 写真右:VRの画像(中華街が浸水した様子です)

━━ 社内での反応はいかがですか。

吉井:大阪、横浜での「震災対策技術展」では、それぞれ30名ほどの社員がボランティアスタッフとしてブースの運営に参加しました。社内でボランティアを募ると、様々な部門の社員から応募が多数寄せられます。同展示会への参加を通じて、社員の防災・減災への意識が高まっているのを感じます。

【後編】に続く…

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