リアルストーリーズ

サーモカメラで異常検知 工場経営者も驚いたリスクの見える化とは

サーモカメラによる調査で異常を検知

「えっ」と思わず声が出た。AIG損保の「赤外線サーモグラフィカメラを使用した電気系統の危険診断調査サービス」を受け、調査の結果を聞いた時だった。工場に設置されている分電盤の一部に、異常が見つかったという。

調査を受けた株式会社 赤原製作所の代表取締役・赤原宗一郎さんは言う。

「分電盤というのは各所に電気を分配する装置なので、これが故障すると電気を使うさまざまな所で不具合が出る恐れがあるんです。もし気づかずに使い続けてしまったら、最悪の場合、火災事故になっていたかも…」

この調査は、赤外線サーモグラフィカメラで機械類を写すことによって過熱部分が変色し、目視では確認できない異常を“見える化”できるというものだ。

「鉄板を切ったり曲げたりする設備は頻繁にチェックしていましたが、電気系統はどうしても目が届きにくくて…。本来は電気こそ機器を動かすための大切な生命線だったのに、いつの間にか盲点になっていましたね。調査を受けて本当によかった」

社員の安全第一  信頼する保険代理店のリスクアドバイスには必ず耳を傾ける

60年以上にわたって板金加工業を営む「赤原製作所」。工場で大きな機械を扱っていることから、社員の安全対策などのリスク管理には特に力を入れてきた。

「社員に対して安心安全を提供するのは社長の義務です。社員が満足して頑張ってくれる環境になればお客さまに良いものを届けられるし、結果として社会に役に立ち、会社を守ることにもつながる。万一、社員がケガをしたときも安心して治療に専念できるようにしておきたい。そういう意味で、保険は私たちの仕事に欠かせない裏方だと思っています」

そう語る赤原さんが「うちのことを深く理解してくれているから」と信頼をおいているのが保険代理店「ベストパートナー」だ。

「対応が早くて相談しやすいんです。工場で新しい設備や車を購入したときは逐一報告して、保険の契約内容を更新してもらっています。現場に近い距離から的確な提案をしてくれるので、安心してお任せしていますね」

そんなベストパートナーから「工場の電気火災リスクを減らせるサービスがあり、無料で受けられる」と勧められ、赤原さんは軽い気持ちで調査を受けた。

電気系統の異常を見つけるサーモカメラ診断

AIG損保の「赤外線サーモグラフィカメラを使用した電気系統の危険診断調査サービス」とは、2022年9月にスタートした業界初の危険診断サービスのことである。

「これまでのAIG損保での企業向け火災保険の支払い額を見てみると、その半分以上が『電気系統から出火した事故』に対するものでした。主な出火原因は、配線の劣化や漏電など。ただ、こうした事故の多くは事前に発見できた可能性があるのです」と、AIG損保 リスクスーパーバイザーの鈴木 慧(けい)は語る。

「電気系統の異常はわかりにくくて肉眼では見つけにくいですが、資格を有する専門家が赤外線サーモグラフィカメラを用いて温度の状態をチェックすれば、危険な箇所をあらかじめ検知できます。顧客企業の電気火災事故を予防するためにこのサービスを開発しました。」

主な調査の流れは、専門の調査員が現場を訪問して機器をチェックし、その場で診断の結果を伝えて、必要に応じて後日詳細結果や改善点などをまとめたレポートを提出するというものだ。これまで調査を担当してきた鈴木は、傾向として「特に15年以上にわたって稼働してきた機械に異常が見つかるケースが非常に多い」と話す。

「現場をよく研究したリスク予防」調査で感じた保険の価値

今回の調査で分電盤の一部に異常が見つかった赤原製作所では、新たに部品の交換を行うとともに、分電盤内の定期的な掃除などをメンテナンス項目に追加した。

「もしも電気系統が故障して、工場の稼働が数日でも止まってしまったら…と思うとゾッとします。多額の損害が出ることはもちろんですが、何よりお客さまに大変なご迷惑をかけてしまう。それが一番怖いんです。損害は保険金でカバーできても、失った信頼は取り戻せない。しかも、万一火災になったら社員たちや近隣住民も危険に晒してしまう。ちゃんと事前に手を打っておかなければ、と改めて実感しました」

赤原さんは、調査についてこう振り返る。

「新鮮でしたね。保険って、一般的には事故が起きたあとに役立つイメージだと思うんです。でも、AIG損保は事故が起きる前から現場に深く入り込んで、あらゆる手段で予防しようと努めている。そこが斬新だし、面白いところですよね。まさに“転ばぬ先の杖”として、保険会社から将来を見据えたリスクヘッジのアドバイスをもらえたのはとても勉強になったし、現場の意識も高まりました」

工場内をのぞいてみると、「安全第一」をはじめとするサインがたくさん目についた。現場を颯爽と歩く赤原さんの横顔には、気力がみなぎっている。社員の安全を第一に考え、社員がやる気をもって、満足して働くことを願っている。そうすれば、お客さまに品質の高い商品をお届けできると信じているからである。日々の一歩を大切にしながら、社員たちとともに着実に前へ進んでいく。これからも質の良い製品を、変わらず造り続けるために。

*業界初:2022年9月30日プレスリリース発信時の当社調べ
※当サービスは、建物や設置機器の状況によりご利用いただけない場合もあります。

<プロフィール>

赤原 宗一郎(あかはら そういちろう)
東京都町田市生まれ、中央大学法学部卒業後、化学メーカーに勤務。
営業7年、経営企画4年を経験後、2005年 赤原製作所に入社。
営業、社長室長を経て2014年父親の後任として代表取締役に就任。
日々社員と共に奮闘する毎日を送っている。

掲載情報はすべて掲載時のものです。

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