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「スピーチは始まりと終わりが大切」と聞いたことはないでしょうか。せっかくいい話しをしても、締めの言葉がいまいちだと全体的にぼんやりとした印象で終わってしまいます。
ここでは、締めの言葉の重要性と、朝礼スピーチにふさわしい締めの言葉の例をご紹介します。
なぜ締めの言葉が重要なのか?
いいスピーチとは、話し手の伝えたいことがしっかりと聞き手に伝わり、共感や感動、行動の変化を起こさせるようなものだといえます。もっと簡単にいえば、「印象に残るスピーチ」がいいスピーチです。
会話やスピーチ、対人関係などにおいては、話した内容の最後の印象が強く残ることが心理学的にわかっており、それを「親近効果」と呼んでいます。スピーチを聞き手に印象づけるためには、どう締めくくるかがとても大切なのです。
締めの言葉の役割
スピーチにおける締めの言葉には、次の2つの役割があります。
・締めの言葉をしっかりと決めることで、話の内容を聞き手の印象に残りやすくする
・話し手が伝えたいこと、してほしいことを明確にする
うまい締めの言葉を使うことによって、「スピーチを通して何が言いたかったのか」「聞き手にどんな行動の変容を求めているのか」が明確になるのです。
朝礼スピーチの締めの言葉を際立たせる3つの手法
スピーチの締めの言葉選びで大事なことは、まず自分の言葉で話すことです。インターネット上には締めの言葉の文例がたくさん上がっていますが、それらをそのまま使っても聞き手の心には響きません。文例はあくまで参考にとどめ、自分が伝えたいテーマに合わせた言い回しを考えてみましょう。
締めの言葉を考える上で、基本的な手法となるのは次の3つです。
テーマを繰り返す
最も基本的であり確実なのは、スピーチのテーマを繰り返すことです。「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(実例・具体例)」「Point(結論)」の順で話を組み立てて、テーマを強調する手法です。この手法は、それぞれの頭文字をつなげてPREP法と呼ばれ、話のテーマが聞き手の印象に残りやすくなる効果があります。
伝えたいことは最初と最後に繰り返し、何をテーマにした話だったのか、聞き手に印象づけていきましょう。
スピーチのテーマに合った名言・格言を引用する
PREP法の構成を使ってテーマを伝える際に、引用を取り入れる手法もあります。著名人の言葉や過去の偉人が残した名言や格言を、話の最後に引用してみてください。内容に説得力が加わり、聞き手に深く印象づけることができるでしょう。
行動変容を呼びかける
朝礼のスピーチでは、聞き手にどんな行動をとってほしいのかを呼びかけて締めくくるのも良い方法です。例えば、「明るい挨拶をしよう」がテーマのスピーチなら、「お客さまに対して積極的に明るい挨拶をしていきましょう」と締めくくることで、スピーチの意図が明確になり、聞き手に伝わりやすくなります。
ただし、この手法は、スピーチの内容が聞き手にとって、自分事として受け入れられていないと強い効果は望めません。聞き手に自分事として受け入れてもらうには、話し方にも気を配る必要があります。
締めの言葉はスピーチの出来を左右する大事な要素
今回ご紹介した3つの手法を使いこなす難度は、「テーマの繰り返し」「名言・格言の引用」「行動変容の呼びかけ」の順で上がります。慣れないうちはテーマの繰り返しから始め、徐々にほかの手法にも挑戦してみるのがおすすめです。
スピーチの締めの言葉は、スピーチの印象を左右する大事な要素です。その役割を理解した上で、最適な締めの言葉を探してみてください。
締めの言葉がうまく表現できるようになれば、朝礼スピーチの内容の中身が濃くなり、聞き手に行動変容を起こしていく朝礼となっていくでしょう。
MKT-2022-519
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