プロエージェントインタビュー2

上場も視野に⼊れ、代理店をもっと⼤きな組織に

ライフコンシェルジュ株式会社
⼭本 純(やまもと じゅん)氏
2014年11⽉独⽴

前職は⾦融業界。幹部になるまでキャリアを積む。会社の倒産をきっかけに、2008年、AIU損害保険株式会社(現AIG損害保険株式会社)へ⼊社。精鋭が集まる⽇本橋のオフィス(現在は錦⽷町に移転)に勤務し、営業活動に励む。2014年11⽉末にライフコンシェルジュ株式会社を⽴ち上げ、10期⽬を迎えた。毎⽇のように飲⾷店を開拓しており、新宿のお店は知り尽くしている。

いい保険を世に広めたい。その使命感が⾃分の原動⼒。

ICA社員時代、どんなことにやりがいを感じていましたか。

私の場合、やりがいを感じるより使命感が湧いたのが先でした。この業界に⼊って2年⽬の頃、⼤変お世話になっていた、とある企業の社⻑が亡くなってしまって。実は、その⽅は⼼臓病を患っていました。⼀般的にそうした病気を抱えた⽅々が⼊れる保険はないのですが、AIGにはご提案できる保険があり、その商談途中で亡くなってしまったんです。葬儀に参列した際に、ご家族が「何の保険にも⼊っていなかったのか」と話をしているのを聞いて、「あの時なぜもっと強く勧めなかったのだろう」とお役に⽴てなかったことを深く後悔しました。

AIGには素晴らしい保険があり、そのすごさを全国のお客さまに知ってもらわなければならない。昔から同じ保険を更新し続けている企業に、私⾃⾝がいいと思える保険商品を知ってもらい、その上で、判断してもらいたい。それが⾃分の使命だと思うようになりました。今もその気持ちは変わりません。

次に⽬指すは上場。仲間を増やし、活気ある会社へ。

経営されている会社について教えてください。

この会社は私と役員2名の3名からスタートしました。そこから少しずつ仲間を増やし、今の従業員数は17名です。事業所も広い場所へ移転しました。代理店経営と聞くと、数名の⼩規模な企業を想像される⽅が多いかもしれませんが、当社のオフィスは賑やかですね。組織化が進み、若⼿も育ってきたので、今は営業活動を社員2名に任せられています。私は元々個⼈プレイを好むタイプでしたが、⼀⼈でできることには限界があると気づきました。今はそれぞれの個性を活かして、弱みを補い合うことで⼀つのチームになれるよう、意識して社員ともコミュニケーションをとっています。

最近はSDGsの認定も受け、次のステップとして上場を⽬指しています。といっても、正直「上場」や「企業規模」といったラベルは⾃分にとってあまり重要ではありません。ただ、上場を⽬指す代理店がなかなか存在しないため、私たちが前例となり、憧れられる会社をつくりたいと考えています。

事業に関しては、ICA社員時代と⽐べて取り扱う保険の種類も増えており、AIGだけでなく11社の保険会社とお付き合いがあります。会社をここまでの組織にできたのは、間違いなくICA社員時代にお客さまや、保険に関わる様々な⽅々と関係を築いてきたおかげです。全国の同僚と切磋琢磨した経験も、⾃分の原動⼒になっています。

働きがいのある会社をつくる。AIGで働く中で⾒えてきたビジョン。

働きがいのある会社をつくる。 AIGで働く中で⾒えてきたビジョン。

経営者として⼤切にしていることを教えてください。

⼤切にしているのは、「未来を担う⼦どもたちに何が残せるか」ですね。実際に⼦ども⾷堂を運営している法⼈に協賛したり、東京へ修学旅⾏に来る⼦どもたちに向けてキャリアアップのセミナーを実施したり、社会貢献活動もしています。そうした直接的な⽀援だけでなく、この会社をいい会社にすることも、⻑い⽬で⾒て⼦どもたちのためになると信じています。働きがいのある会社をつくり、当社で雇⽤をすることで希望を持って働くことができる⼈が増えれば、これほど嬉しいことはありません。

今は⼤きな夢を語っている私ですが、最初から具体的な⽬標があったわけではありません。どんな会社にしていきたいか、どんな会社が成⻑するか、という指標はICA社員時代でクリアになっていきました。経営者の⽅と接する機会の多い仕事ですから、どんな考えで独⽴されたかというお話を聞かせていただけることもよくあって。かつお客さまとは⻑いお付き合いになるため、その成⻑を間近で⾒ることになります。こういう考えの企業は⼈が増えていく、といったデータも蓄積されていくんですね。独⽴して何を為したいか、まだ具体的な⽬標が固まっていなくても、ICA社員として働くうちにイメージが湧いてくる、そんな刺激の多い環境だと思います。