プレスリリース
2009年リリース

2009/3/3


米国本社で発表されたリリースの参考和訳です。

米国政府がAIG再編継続のための支援策を実施

新たな措置は、米政府に対する債務を軽減し資本基盤を強化するとともに、
より良い市場環境下で再編計画を実行するための時間を与える

AIGは、顧客に利益をもたらし事業価値を向上させるため、
特定の主要な部門を独立した事業として位置づける

透明性の向上を通じてリスクを低減することに重点を置く

ニューヨーク発、2009年3月2日−アメリカン・インターナショナル・グループ・インク(AIG)は本日、AIGの資本構成を改善し、その主要事業の価値を維持・向上させるとともに、これらの事業基盤を将来に向かってより独立的に運営される透明性のある事業とするために、米財務省と米連邦制度準備理事会(FRB)との協力のもとに実施される広範な対策を発表しました。

これらの対策により、AIGが米政府に対して負っている債務を軽減し、その資本基盤を強化できることになります。また、AIGはその事業再編計画を実行し、市場環境や事業環境の改善から恩恵を受けるための時間的な余裕が得られます。AIGの流動性ニーズは昨年11月以来安定してきました。今般AIGは、環境変化に合わせてその部門売却や子会社の資本増強に関する施策を工夫するための追加的な財務支援策へのアクセスが可能となりました。本日発表された主要な対策は次の通りです。

● 米財務省の既存の優先株投資の条件改定:米財務省のAIG優先株の条件は、より普通株に近いものに変更され、それにより、AIGの財務基盤が改善されます。

● 新たな資本増強枠:米財務省は、AIGが、必要に応じて随時、米財務省に対して非累積型優先株を発行することにより最大300億ドルの資金調達を行なうことを可能とする新たな5年間の資本増強枠を供与します。

● ニューヨーク連邦準備銀行(FRBNY)からの借入金の返済:AIGは、FRBNY(またはFRBNYを受益者とした信託)に対してアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(ALICO)とアメリカン・インターナショナル・アシュアランス・カンパニー・リミテッド(AIA)の優先証券を提供することにより、FRBNYからの最大260億ドルの優先担保借入残高を削減します。AIGは、また、FRBNYに対していくつかのAIGの米国生命保険事業に関するエンベッディッド・バリューのうち最大85億ドルに相当する証券化証券を提供することにより、FRBNYからの既存の借入残高を更に削減する計画です。この証券化は、資本戦略の一環であり、日常の保険事業、営業活動、当該事業のお客様には影響を与えません。

● FRBNYからの借入コスト軽減:FRBNYは、クレジット・ファシリティからLIBORの下限金利を取り除きます。この結果、現在のLIBOR水準と借入残高に基づく試算では、AIGは1年当り推定10億ドルのコスト削減ができます。

● FRBNYの借入枠の維持:AIGは引き続きFRBNYのクレジット・ファシリティへアクセスすることができます。優先証券と証券化証券との引き換えによる債務の返済後、AIGが利用可能な借入枠は少なくとも250億ドルが維持されます。

「AIGは、世界経済と資本市場が大混乱の時に、史上最大規模の事業再編プログラムを実行しています」とAIGの会長兼CEOであるエドワード・リディ氏は述べました。「我々は意味のある前進をしてきたものの、米財務省とFRBと協議の上、事業再編を成功させるためには追加的な方策が必要であるとの結論に達しました。今日発表された措置により、特定のAIGグループ各社は、外部からの資本調達を含むAIGから分離された資本基盤を確立する計画の実現に必要な政府支援が得られます。」

「AIGのコア事業は、引き続き強固で、十分な資本を持ち、競争力を維持しています。更に、世界中の契約者、監督機関、代理店やビジンネス・パートナーはAIGグループ各社によって引き受けられた保険契約が健全であると確信をもって考えることができます」とリディ氏は述べました。

米財務省とFRBは、本日、AIGに対する米政府支援の再構築に関する、次の声明を含むプレスリリースを発表しました。「これらの措置は、市場の混乱や経済の悪化が継続しても、AIGの秩序だった再編に対して政府がコミットすることに関する明確な証左です。秩序だった再編は、AIGが米国の納税者から受けた支援を返済し財務の安定性を保つために不可欠です。米政府は、AIGが返済期日の到来する債務の履行能力を維持するためにAIGと連携を続けることにコミットしています。」

FRBが最初にAIGに対する緊急支援を実施し、リディ氏がCEOに指名された2008年9月以来、AIGは、いくつかの金融商品、デリバティブ取引および証券貸出に起因する過度のリスクを低減し、AIGのコスト構造を合理化し、分離の容易な資産を売却し、AIGの流動性を安定化させることで再編を前進させてきました。

しかしながら、世界経済の大幅な悪化はとどまることなく、AIGが合意可能な価格水準で資産売却を実行することが困難な状況に陥りました。AIG副会長兼事業再編担当者であるポーラ・R・レイノルズは、「AIGが現在直面している世界的に厳しい環境は、AIG事業の買い手候補にとっても同様であり、買収に必要な資金の調達難にさらされています。」とコメントしています。

「この結果、AIGは現金のみを対価とする迅速な資産売却計画を進めていくという当初の方針を転換し、個々の事業価値を最大化するためにあらゆる手法を活用していくことになります。AIGは、契約者保護、リスクの継続的低減および強固で焦点を絞った独立事業としての事業基盤を構築するようなプロセスを通じ、今後数年間に渡り再編計画を完全に実行できるよう、米財務省およびFRBと共同で対応策を取ることになります。」とも述べています。

AIGは、主要な事業会社の経営陣と密に連携し、各事業会社における適切なガバナンスと資本構成の構築に取り組んでいます。売却計画に含まれ、既に売却プロセスが進んでいる事業会社の中には、今後も継続してこの計画が進められていく事業もあれば、プロセスが保留となり、後に売却のプロセスが再開される事業もあります。一部の事業、例えばAIAおよびALICOは、売却の選択肢をさらに検討し、市況によっては最終的に株式上場という方向に進むこともありえます。

AIGは、AIAとALICOの株式をSPV(特別目的会社)に拠出することと引き換えに、SPVの優先株および普通株を受けとる予定です。これにより、FRBNY(あるいはFRBNYを受益者とする信託)が優先株を取得し、FRBNYからの借入の一部を返済することになります。優先株の額はFRBNYが合意できる評価に基づいたAIAとALICOの適正市場価値に対する一定比率と設定されます。AIGはSPV普通株を継続的に保有します。AIGにとっては、上記取引により現在負っている債務および利払コストの負担軽減が可能になると同時に、SPVの普通株のメリットを享受することができます。

リディ氏は「米国政府へ債務返済をするにあたりAIAおよびALICOが重要であることを鑑みると、この再編計画は各事業価値の維持および営業基盤の強化を図っていく上で最良の解決策であると考えています」と述べています。

さらにAIGは、全利害関係者の利益のため、世界のAIG損保事業子会社の価値を維持・向上することを企図して、コマーシャル・インシュアランス・グループ、米国外損保事業、その他損保事業を含む損害保険事業の持株会社をAIUホールディングス・インクという名称で設立する予定です。当該持株会社の取締役、経営陣、およびブランドはAIGとは別になります。AIUホールディングス・インクの設立により、今後AIGはその持株会社の少数持分を売却に向けて準備をすることができます。また今後の市況によっては株式上場の可能性もあり、最終的にはその準備も含まれています。

またAIGは、市場における競合力を高めるため米国内生保事業とリタイヤメント事業を統合することを検討していると発表しました。合わせて総資産2,468億ドル、顧客数1,700万人、ファイナンシャル・プロフェッショナルの有資格者数は約300,000人となり、統合後は極めて強固な基盤と多角化した事業を有することになります。

リディ氏は「我々の再編計画の最終的な成功は、いま現在AIGを構成している一つ一つの事業が今後も単体で成功し続ける事ができるか否にかかっています。このプロセスが完了するまで数年かかる可能性はありますが、最終的には投資家、お客様、当局の信頼回復に値する、より強固でより健全な事業を生み出します。お客様、事業提携先、米国政府、および世界各国の監督機関の絶え間ないご協力およびご支援に心から感謝致します。」と述べました。

「2009年3月2日(月)の午前8時00分(東部標準時間)に投資家との電話会議が予定されています。この電話会議はインターネット上 http://www.aigwebcast.com.で生中継されます。またこの内容のアーカイブは2009年3月20日(金)まで上記URLでご覧いただけます。」

ブラックストーン・アドバイザリー・サービスは、AIGのファイナンシャル・アドバイザーを務めています。


添付資料A
事業再編パッケージ - 詳細追加

● 既存の優先株投資に関する条件改定 : 米財務省保有の優先株における普通株式性の増加と年間40億ドル以上の配当負担の低減

o 既存のシリーズDをシリーズE優先株に交換
o シリーズE優先株の年率10%の現金配当を、AIGによる配当決定の場合のみ、非累積的に四半期ごとに支払うこと
o 4四半期配当がない場合に、2名の取締役、または取締役会の20%を選定する権利

● 追加資本にかかるキャピタル・コミットメント : 米国政府からの最大300億ドルの追加資本にかかるキャピタル・コミットメント

o AIGの必要により発行される新たなシリーズF無議決権優先株
o 5年間のキャピタル・コミットメント枠
o シリーズFの条件は、シリーズE無議決権優先株の条件に相当

● 子会社の優先証券と証券化証券によるFRBNYからの借入の返済 : AIA、ALICOおよび特定の米国生命保険会社を含むいくつかの生命保険会社の価値を利用して、AIGがFRBからの借入残高の一部を返済

o AIGは、ALICOとAIAのそれぞれの株式をSPVに供与し、その引き換えにSPVは優先株と普通株を発行します。そして、FRBNYは優先株を受領することにより、既存の借入残高の一部の返済を受けます。AIGはSPVの普通株を保持し、これらの会社を会計上連結します。
o AIGのいくつかの米国生命保険事業は、SPVを組成し、FRBNY(またはニューヨーク連銀を受益者とした信託)に対して、エンベッディッド・バリューに基づいた証券化証券を発行することにより、FRBNYからの借入残高の一部を返済します。これらの証券は、これらの会社が保有する、特定の既存生命保険契約のブロックから発生するキャシュフローによって裏付けがなされます。
o 子会社の優先株と返済として受領される証券化証券の最終的な金額と条件については、AIGとFRBNYとの間で決定されることになります。

● 現行のFRBNYからの借入のコスト軽減 : 3ヶ月LIBORプラス300ベーシス・ポイントであるFRBNYからの借入の金利につき、LIBOR金利における3.5%という既存の下限金利を削除

● 現行のFRBNYからの借入枠の維持 : 優先証券と証券化証券による既存の借入の一部返済の後、FRBNYの少なくとも250億ドルの融資枠維持







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