AIGの歴史

 AIGの歴史

誕生、1919年上海にて

今日のAIGの礎を築いた創業者はコーネリアス・バンダー・スターです。カリフォルニア出身のスターはいわゆる「起業家」でした。十代ですでにビジネスを始めていた彼は、アメリカの地に飽き足らず、夢を求めてアジアへと旅立ちます。1919年、東京経由で上海に降り立った彼が持っていたのは、ポケットの中の330円だけ。当時、東洋のパリと呼ばれ繁栄を極めたこの上海で、27才のスターは小さな損害保険の代理店を開きます。American Asiatic Underwriters(AAU)。これが今日のAIGのはじまりでした。

まもなくスターは生命保険事業にも着手。当時上海に進出していた西欧の保険会社がだれも手をつけなかった、「現地の中国人向けに生命保険を売る」ビジネスとして、Asia Life Insurance Companyを設立しました。

その後、スターは規模的にも地理的にも目覚ましい勢いで事業を展開していきました。東南アジア各地だけでなく、母国米国やラテンアメリカ諸国にも精力的にネットワークを広げ、第二次世界大戦後、日本に進出したころには、スターの事業は総称して「アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)」と呼ばれるようになっていました。


AIGの現代史

拡大の一途をたどってきたスターのAIGは、1960年代後半に大きな節目を迎えます。グループ全体の持株会社としてAIG,Inc.の設立、株式公開、そして創業者スターから二代目モーリス・R・グリーンバーグへとバトンタッチを受けて、AIGは新たな成長の段階にはいりました。

グリーンバーグはもともと、米国内のある損害保険会社で手腕を買われ、33才の若さで副社長を務めていました。1960年スターに誘われてAIGへ。当時、AIG傘下に入って間もないAmerican Home Assurance Company(アメリカンホーム保険会社)の経営危機を見事立て直し、その後のグループの経営方針の基礎を築きあげました。

グリーンバーグ率いるAIGは、70〜80年代から思いきった専門化・多角化を成功させてきました。「本業」である保険事業では、他社の追随を許さない特殊リスク分野の開発に注力し、地理的にも新しいマーケットの開拓を進めていきます。そして1984年にAIG,Inc.の株式をニューヨーク証券取引所に上場。その後も慎重かつ積極的な投資戦略を展開し、「本業」以外にも航空機リースやデリバティブ、さらに年金や資産運用といった新事業に進出していきました。
2000年代に入ると、米国では個人向け資産形成分野の大手サンアメリカ社および生命保険大手のアメリカン・ジェネラル社を傘下に加え、特に生命保険とリタイヤメント・サービスの分野で規模の拡大が飛躍的に進みました。

また、旧千代田生命保険の買収につづいて、ゼネラル・エレクトリックから日本の生命保険事業を買収、ロイヤル・サンアライアンスの日本支店の保険契約資産も買収するなど、日本におけるビジネスも目覚しい速度で拡大しています。さらに地理的にもインドやベトナム、東欧諸国などでも営業免許を取得、その拠点を拡大し続けています。


新しいステージへ

2005年、AIGの歴史上3代目のCEOに、マーティン・J・サリバンが就任しました。さらに、2008年6月、金融業界における幅広い経験に基づき、2006年よりAIGの取締役会長として企業経営に強いリーダシップを発揮してきた、ロバート・B・ウィルムスタッドが、CEOの任に就きました。AIGは新体制のもと、さらに透明性と公正性を高めつつ業績を拡大し、次の飛躍のステージに向かっています。


日本におけるAIGの歴史

上海で産声をあげた創業者C.V.スターのビジネスが日本に上陸したのは1946年。この年、連合軍総司令部より要請を受けて日本駐留米軍の資産の保険を開始したのが、スターの損害保険会社の1つAmerican International Underwriters Corporation(AIUC)でした。
これが日本のAIU保険会社の歴史の始まりです。AIUは1950年には日本人向けの営業も開始し、その後、着実に日本のマーケットに根を下ろしました。現在では、外資系の損害保険会社としては日本最大であるとともに、米国を本拠とするAIU全体にとっても、日本は米国外単一市場としては最大の市場となっています。

アメリカンホーム保険会社は1960年に日本で損害保険の事業免許を取得。1982年には日本初の傷害保険の通信販売の認可を得て、日本の損害保険市場にダイレクトマーケティングという画期的な手法を導入しました。



一方、AIGの生命保険事業が日本に上陸したのは、1973年のこと。スターの最初の生命保険事業Asia Life Insurance Companyは、1951年にAmerican Life Insurance Company(ALICO:アリコ)と改名され、それまで比較的限定的だったビジネスを一挙に拡大させました。まず、カリブ海と中近東、アフリカ諸国に進出し、70年代にはヨーロッパと日本に進出。現在アリコは世界50以上の国や地域で活動していますが、日本はやはりアリコの最大市場です。日本支社であるアリコジャパンは、消費者ニーズを巧みにとらえた多くの「日本初」の商品を提供し続けています。生命保険事業ではまた、新たなメンバーとして2001年4月にAIGスター生命保険株式会社が、2003年8月にAIGエジソン生命保険株式会社が加わっています。

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 AIGの沿革

1919年

●中国上海にて創業者コーネリアス・V・スターが
 アメリカン・アジアティック・アンダーライターズ社(AAU)設立

1921年

●アジア・ライフ・インシュアランス・カンパニーを設立

1926年

●アメリカン・インターナショナル・アンダーライターズ社(AIUC)を
 ニューヨークに設立

1939年

●AAUの本社を上海からニューヨークに移転 

1946年

AIU、日本で営業開始

1951年

●アジア・ライフ・インシュアランス・カンパニーは
 社名をアメリカン・ライフ・インシュアランス・ カンパニー(ALICO)と改称

1967年

●持株会社AIG,Inc.を設立
●モーリス・R・グリーンバーグ、AIG社長兼CEOに就任

1969年

●AIG株を一般に公開

1973年

ALICO、日本人向け営業開始 
●日動火災と提携

1976年

●現在のAIG本社ビル(ニューヨーク)を購入

1979年

●ハンガリー、ポーランド、ルーマニアの国有保険会社と
 合弁保険会社を設立

1980年

●中国人民保険公司と合弁会社チャイナアメリカ保険会社を北京に設立

1981年

●ユーゴスラビアの国有保険会社と合弁保険会社を設立

1982年

アメリカンホーム、日本で傷害保険の通信販売開始

1984年

●ニューヨーク株式市場に上場

1986年

エイアイジー・オーバーシーズ・ファイナンス・ジャパン株式会社
(AIG投信投資顧問前身)設立

1987年

●東京証券取引所外国部に上場

1989年

JI傷害火災保険設立

1992年

●中国で生命保険および損害保険の事業認可を取得

1993年

●ベトナムにおける保険営業認可を取得
●ラトビアに初の保険会社を設立

1994年

●AIGルーマニア・インシュアランス・カンパニー設立
●ウズベキスタン共和国と調印、合弁会社設立

1995年

●ロシアン・アメリカン保険会社が営業を開始

1996年

●南アフリカに合弁会社設立

1997年

●タイの金融市場に参入

1998年

●カザフスタンにおける営業認可を取得
●ポーランドの主要銀行を買収

1999年

●サンアメリカを買収
●アゼルバイジャンにおける営業認可を取得
●インドネシアにおける営業認可を取得
●スリランカにおける営業認可を取得
●ブルガリアにおける営業認可を取得
●イスラエルにおける営業認可を取得

2000年

●HSBグループを買収
●ウクライナにおける損害保険の営業認可を取得
●ベトナムにおける生命保険の営業認可を取得

2001年

●ノーリッチ・ユニオン・ホールディングス(カナダ)リミテッドを買収
●アメリカン・ジェネラルを買収
千代田生命買収、AIGスター生命として営業開始
●インドにおける営業認可を取得

2002年

AIG日本証券会社、東京支店営業開始

2003年

GEの日本における生命保険事業と米国における自動車・火災保険事業を買収
●ウクライナにおける生命保険の営業認可を取得

2004年

ジー・イー・エジソン生命、AIGエジソン生命に社名変更
●ロイヤル・サンアライアンス(RSA)の日本支店の保険契約資産を買収

2005年

●マーティン・J・サリバンが社長兼CEOに就任
●ベトナムにおいて、米国保険会社として初の損害保険子会社の設立認可を取得
●グルジアのトビリシに支店開設認可を取得

2006年

●台湾のセントラル・インシュアランス(中央産物保險)を買収

2008年

●ロバート・ウィルムスタッドがCEOに就任

2008年

●エドワード・リディがCEO就任


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